※今回は恋愛に関するエッセイです。
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僕が以前に運営していたサイトでは、
「どうされたら男性は嬉(うれ)しい?」
「男性が女性にされて嬉しいこと」
そういったキーワード検索で訪れた人が多かったようです。
やさしい女性が多いですね。
なんだか嬉しくなります(喜
そんな心やさしい女性のみなさんのために、
「男性は、女性がこうしてくれると嬉しい」
ということについて、男性の立場から改めて考えてみました。
男性が、女性を愛する喜びに目覚めるとき
ある若者の恋愛観
ここに、「ホンジョーくん」という若者がいます。
ホンジョーくんは、
「男は、女にナメられたらおしまいだ」
という恋愛観をもっています。
「男というのは、女をリードし、エスコートするもの――
だから、男はつねに、女よりも優位に立っていなければいけない」
「男は優位に立つことで、女をしっかりとリードすることができる。
だから、良好な関係を保つために、決して女にナメられてはいけないんだ」
ホンジョーくんは、かたくなにそう信じています。
そのため、ホンジョーくんは女性に対して、高圧的で、いつも命令口調で、冷たく突き放すような態度をとっています。
女性にやさしくすることは、ほとんどありません。
隙(すき)を見せることで、ナメられたくないからです。
*
そんなホンジョーくんに、ある女性が恋をしました。
彼女はホンジョーくんのことが大好きで、とても健気(けなげ)にホンジョーくんを慕(した)っています。
ホンジョーくんは、彼女と付き合うことにしました。
彼女に恋をしていたから、ではありません。
「彼女のほうから惚(ほ)れてきたのだから、俺は優位な立場で付き合うことができる」
という打算的な考えによるものでした。
*
付き合いはじめた当初――
ホンジョーくんは彼女に対して、高圧的で、冷たく突き放すような態度をとっていました。
ときには傷つけるようなこともしました。
彼女よりも「優位な立場」を保っていたかったからです。
ところが、そんなホンジョーくんに変化があらわれます。
彼女の荷物をもってあげる
彼女に自販機でジュースを買ってあげる
彼女の服装を褒(ほ)めてあげる
彼女に自販機でジュースを買ってあげる
彼女の服装を褒(ほ)めてあげる
そんな些細(ささい)なことで、彼女はすごく嬉しそうに笑って、
「ありがとう」
と言ってくれます。
ホンジョーくんはしだいに、彼女の喜んだ姿を見るのが嬉しく思えるようになります。
高圧的で冷たい態度は、なりをひそめます。
その代わりに、
「彼女が喜んでくれたら嬉しい」
という純粋なやさしさが心に芽生えてきます。
やがて、ホンジョーくんは気づきます。
「俺が求めていたのは、優位に立つことなんかじゃない。
俺が、本当に求めていたもの――
それは、『思う存分やさしくしてあげられる女性』だったんだ」
男性が求めているのは、ただ自分を愛してくれる女性ではなく……
男性は、「女性が喜んでくれること」が何よりも嬉しいです。
より正確に言うと、
「自分がしたことで、女性が喜んでくれる」
ということに、男性はこのうえない喜びを感じます。
男性は、「自分の力」で何かを成しとげることに喜びを感じます。
ですので、彼女が「自分以外の力」によって幸せそうにしていても、あまり満たされません。
男性は、「自分の力」で女性を喜ばせることができたときに、深い喜びを感じます。
恋愛心理研究の第一人者であるジョン・グレイ博士は、このように言っていますね。
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恋愛関係における男性の最大の望みは「パートナーを幸せにすること」です。
―<中略>―
男性は「自分を愛してくれる誰か」ではなく「自分が愛することに成功できる誰か」を探すものなのです。
―<中略>―
男性は「自分を愛してくれる誰か」ではなく「自分が愛することに成功できる誰か」を探すものなのです。
出典:『「二人の心」を離さない結婚のルール』 ジョン・グレイ:著 柴門ふみ:訳 三笠書房(2009年)
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どうされたら男性は嬉しい?
男性が女性にされて嬉しいこと
男性が女性にされて嬉しいこと
それに対する『答え』としては矛盾(むじゅん)しているように思えるかもしれませんが、
「男性は、自分の好意や思いやりによって、女性が喜んでくれるのがいちばん嬉しい」
それが、真実なんですね。
女性が思っているよりもずっと、
「女性の嬉しそうな姿」
というものは、男性を喜ばせる『力』をもっています。
なぜそう言い切れるのかって?
それは、さきほどの「ホンジョーくん」のたとえ話がノンフィクションだからです(笑
あのお話、じつを言うと、僕の若い頃の体験談です。
未熟だったよなぁ……。
男性が、男としての喜びに目覚めるとき
男性は、潜在的に「騎士道精神」を心に秘めています。
女性にやさしくしてあげたい
女性を守ってあげたい
女性を大切にしたい
女性にとって、頼れるヒーローでありたい
女性を守ってあげたい
女性を大切にしたい
女性にとって、頼れるヒーローでありたい
そういった想いを、生まれながらにしてもっています。
男性は生まれながらのナイト(騎士)ですので、女性に対して、
「愛すべきお姫様であってほしい」
という潜在的な願望をいだいています。
女性が嬉しそうに笑ってくれたとき――
女性が笑顔で「ありがとう」と言ってくれたとき――
男性は、「騎士道精神」に目覚めます。
男性としての「純粋な喜び」に目覚めます。
女性の嬉しそうな笑顔に、
「愛すべきお姫様」
を見るからです。
※このエッセイは、本条克明が以前に運営していた『本条克明ライターズブログ』というサイトに掲載した記事を改訂したものです。
※男性がされて嬉しいこと、に関するほかのお話
→男性は、こういう褒め方をされると嬉しい
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