2019年2月7日木曜日

男性は、こういう褒め方をされると嬉しい


今回は恋愛に関するエッセイです。

***

「きれいだ」
「かわいいね」
「やさしいんだね」

 そのような褒(ほ)め方をされると、女性は嬉しいと言われています。
 彼女自身のことを見て、彼女の容姿や人間性に関することを肯定するのが、一般的に良い褒め方だとされています。

 ですが、
「○○大学を出てるなんて、すごいね」
「きみは仕事ができて、立派だね」
「そんなに稼(かせ)いでるなんて、すごいね」
 という褒め方をされた場合、前述の褒め方をされたときとくらべると、さほど嬉しくないと言います。

 場合によっては、
「興味があるのは私のキャリアや収入で、私自身じゃないのね」
 と、かえって不快にさせてしまうことさえあります。

 これはあくまでも一般的な傾向ですので、すべての女性に当てはまるわけではないのですが――

 むずかしいよなぁ、女性を褒めるのって……。

 もしかして、女性のほうも男性を褒めるむずかしさに悩んでたりするのでしょうか?


男性が喜ぶ褒め方


 男性の場合は、一般的に女性とは逆の褒め方が効果的だと言われています。

「○○大学を出てるんだ、すごいね」
「きみは仕事ができて、立派だね」
「そんなに稼いでるなんて、すごいね」

 こういう褒め方をされると、男性は嬉しくなって、自信がつきます。


 逆に、
「かっこいいね」
「背が高いね」
 といった褒め方をされても、嬉しいことは嬉しいのですが、前述の褒められ方にくらべると、それほどではありません。

 僕の場合、どういうわけかいつも実際の年齢よりも若年に見られるので、
「若いですね」
 と、よく言われるのですが、正直、あまり褒められた気がしません。
 なぜなら、僕が年甲斐(としがい)もなく青年顔なのは、僕の努力によるものではなく、単なる生まれつきだからです。

1972年生まれのアラフィフです。いまだに若造あつかいされたり、「おにーさん」呼ばわりされることが多いです(苦笑


男性は能力や結果を重視する


 もうおわかりいただけたかと思いますが――

 男性は、「自分の努力で成しとげたこと」や「自分の才能や能力」を褒めてもらえたときに、喜びを実感します

 これは男性脳の思考パターンが「合理主義」で、能力や結果を重視する傾向にあるためなのですが、女性は自分の価値観や感性にしたがって、男性の外見(容姿)ばかりを褒めてしまいがちです。
 ですが、容姿を褒められて心から嬉しいと思うのは、モデルやホスト、お洒落(しゃれ)に強い関心のある男性など、容姿をみがく努力をしている人にかぎられてしまいます。

 男性を褒めるときは、彼の『才能』や、彼が成しとげた『成果』を褒めてあげるようにしましょう。


男性を褒めたいときに効果的な言葉は……


 男性を喜ばせる手っ取り早い(?)褒め言葉は、やっぱり、
「すごい」
 だと思います。

 女性から「すごい」と言われると、男性は浮かれるほどに嬉しくなって、自信がつきます。

 男性というのは、潜在的に『すごい自分』というものを夢想してるんでしょうね、きっと。
 ですので、彼の才能や、彼の努力の成果に「すごい」を言ってあげると、上手(じょうず)に褒めることができると思います。


 ちなみに僕の場合は、僕が書いた小説や文章を褒めてもらえたときが、いちばん嬉しいです。
 書きあげた作品は僕の努力の賜物(たまもの)ですので、僕自身のことを「かっこいい」って言われるよりもずっと嬉しかったりします。
「かっこいい」って言われても、照れくさくてリアクションにこまったりしますしね(笑

 それよりも、僕の作品を読んで、
「すごい」
「おもしろい」
「励(はげ)まされた」
 と言ってくれるほうが、たとえお世辞(せじ)や社交辞令(しゃこう・じれい)であっても、心から喜べたりします。

 男なんて、そんなもんです(笑


男性が褒められて嬉しいことは、「絶対に否定してはいけないこと」でもある


 逆に、男性の才能や、努力の成果を、軽んじたり否定したりしてはいけません。
 取り返しのつかないことになる可能性があるからです。

彼の才能やスキル(技能)
彼が誇りにしている仕事
彼がこだわりを持っている趣味
彼がいま、努力していること
彼が「自分の力」で成しとげたこと

 これらのことは、かならず尊重しなければいけません。
 なぜなら、これらのことは、

男性が『不快(嫌悪感)』を感じるか、
それとも『快(喜び、好感)』を感じるか、

 その分かれ目となるポイントだからです。

 男性は、これらのことを否定されると、
「もうこの人とは関わり合いたくない」
「顔も見たくない」
 という気持ちになるほどの不快感をおぼえます。
 男性にとって、自分の能力や成果を否定されるということは、「自分の存在価値」を否定されたのとおなじことだからです。


 男性脳は、能力や結果を重視します。
 男性が潜在的(無意識的)に求めているのは、「できる男」として評価されることです。
 男のプライドは、「自分の能力や才能をしめすこと」に集約されています。

 このことをしっかりと理解して、男性を気分よくさせる言葉の使い方を心がけるようにしましょう。
 それが上手にできたとき、男性からの「好感」があなたに返ってきます。


人は褒められることで輝きを増していく


 男性であれ、女性であれ、褒められると自信がつきます。
 褒められると自分のいいところに気づくことができますので、個性的な魅力が開花します。

 相手のいいところにたくさん気づいて、上手に褒めてあげられるようになりたいものです。

 上手に褒めてあげられたときは、褒める側のほうも気分がいいですしね(笑


このエッセイは、本条克明が以前に運営していた『本条克明ライターズブログ』というサイトに掲載した記事を改訂したものです。

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更新
2019年2月12日 リンクを追加。
2020年1月11日 文章表現を一部改訂。