2019年1月11日金曜日

マユミと会話3

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マユミと会話3 (プロムナード)




 賢策とマユミは、肩をならべてプロムナードを歩いている。

「そっか、今日はとうとう本題について話したんだ――」
 マユミは言う。
「それじゃ、講義はもう終わり?」

 賢策は、頭(かぶり)をふって答える。
「いや、あともう1回だけやるよ。その後の幸坂先輩の様子を確認しておきたいからね。
 それに、できるだけのことはしてあげたいから、変なところでつまずいたりしないように、もう少しだけアドバイスしておこうと思うんだ」

 マユミは嬉しそうな笑みを浮かべて、賢策の顔を見つめている。

 そして、マユミは笑みをたたえたまま、言った。
「私、賢策くんに絶対むいてると思うよ。恋愛相談」

「…………」
 賢策は、歩きながら思案した。

 やがて、マユミに微笑みを返しながら、
「そうかもしれないな」
 と応(こた)えた。

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