2019年2月23日土曜日

2 メールや電話をしなくなる男性心理(その二)(2)

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「男性脳は能力や結果を重んじる。自分の力で目標を達成し、自分の力で問題を解決することを潜在的に求めている。それゆえに自立型の思考パターンをもっていて、人に相談することを快(こころよ)く思わない――
 この男性心理は、理解できたかい?」

「はい」

「それじゃ次は、
『彼女のことは大切に想(おも)っているけど、男性特有の心理のために、メールや電話をしなくなる』
 というケースについて説明しよう。
 相内さんの彼は、このケースに当てはまるはずだよ」

「ううぅ……なんだか緊張してきました。聞くのがこわいです……」

「そんなに構(かま)えることはないよ。大事なのは『理解すること』なんだからね。心を落ちつかせて、よく聞いてほしいな」

「はい」


「それじゃ説明するよ。
 付き合う前は毎日のようにメールや電話がきたのに、付き合いはじめたとたんに彼からの連絡がこなくなった――その理由は、『ふたりの恋愛がうまくいっているから』ということなんだ」

「……………………」

「どうしたんだい、キョトンとして?」

「いや、あの、意味がよくわからなくて……だって、それって変じゃないですか?
 ふたりの恋愛がうまくいってるのなら、もっといっぱいメールや電話をするのが自然だと思います。好き合ってる者同士なんですから」

「そうだよね、そういうふうに考えるのがふつうだよね。
 でもね、それは女性のマインドの考え方なんだ。
 男性の場合は、うまくいっているときほど連絡をしなくなることがよくあるんだよ」

「うぅぅぅぅん……やっぱり、よくわからないです」

「ま、簡潔(かんけつ)に言ってしまうと、『うまくいっていて問題はないのだから、何もしなくていい』と直感的に思うんだよね、男性というのは」

「そうなんですか!? 男の人って、変わってますね……」

「変わってる、か……。たしかに、女性にはなかなか理解しがたい心理だと思うよ。だからこそ、しっかりと理解しておいたほうがいいよね」

「はい」

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