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4 対処法(その二)
「それじゃ次は、ほかの対処法について話そう」
「ほかにもまだ対処法があるんですか?」
「いま話した『男性心理として受けいれる』というのは、あくまでも解決策のひとつだよ。それが基本ではあるけどね。
相手を自分の期待どおりに変えようとはしない――その姿勢が大前提ではあるけど、もうすこし積極的な対処法についても話しておこう」
「はい。ぜひお願いします」
「彼からのメールや電話がこなくなった場合、より積極的な対処法は、『女性のほうからお手本を示す』ということなんだ。
受け身で待ちつづけることでみじめな思いが募(つの)ってしまうのなら、それはもうやめにしたほうがいいよね。
相内さんのほうからメールをして、『用がなくてもメールや電話でコミュニケーションを取り合うのは楽しい』ということを彼に教えてあげるんだよ、体験的にね」
「わたしのほうからメールですか!? なんだか、わたしにはハードルが高いような気がします……」
「だいじょうぶだよ、むずかしく考える必要はないんだ。
たとえ彼からの返信メールがこなかったとしても、気にしなくていい。男性というのは、用がなければメールや電話をしないのが一般的なんだからね。
それをちゃんと理解していれば、たとえメールが返ってこなかったとしても気に病むことはないはずだしね」
「彼から返信メールをもらうことが目的じゃないのなら、いったいなんのためにメールするんですか? それじゃ、コミュニケーションにならないと思うんですけど……」
「そうやって事を急ぐのは良くないよね。メールや電話をしない彼に対して、いきなりメールのやりとりを求めるのは、ちょっと性急だよね。
女性のほうからメールをするのは、『用がなくてもメールをするのは楽しい』ということを、彼に知ってもらうためなんだ。
つまり、相内さんがお手本を示してあげるってことだよね」
「彼にお手本を示す……やっぱり、わたしにはハードルが高いように思えます」
「まあ、どうしてもできないというのなら、ムリをする必要はないけどね。
でもね、恋愛においては『女性のほうからお手本を示す』というかたちで恋愛のやり方を彼にさりげなく教えてあげるのは、とても効果的なことなんだよ。
だって、男性というのは、一般的に恋愛下手(れんあい・べた)なんだからね」
「えっ! そうなんですか!?」
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