2018年10月24日水曜日

男性が打ちのめされるとき 〈巻末付録 須藤賢策の解説〉

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男性が打ちのめされるとき


 暮咲さんにはつらい過去があり、心に深い傷を負(お)っていることを知った誠一は、暮咲さんのことを避けるようになった。

 男性は、挫折感(ざせつかん)――自分の無力さを思い知らされたときに、ひどく打ちのめされるものなんだ。


 男性が心の奥深いところでもっともおそれていること――
 それは、「自分が彼女にとって力不足であること」なんだ。
 だから誠一は、暮咲さんの心の傷が想像をはるかに超えるほど大きいことを知って、自信をなくし、逃げだしてしまったんだ。

 誠一のこの行動を責めることはできないよね。
 等身大の自分よりも大きな問題を前にして「俺に任せろ!」なんて軽々しく言えるのは、B級映画の主人公ぐらいなもんだよ。

 暮咲さんのことが好きだからこそ、誠一は打ちのめされた。
 本当に好きだからこそ、誠一は逃げだしたんだ。

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 参考資料