2018年11月2日金曜日

笑顔、恋、いま幸せ 〈巻末付録 須藤賢策の解説〉

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笑顔、恋、いま幸せ


何をしていても暮咲さんのことが頭からはなれない――
暮咲さんの笑顔を思いだすたびに、嬉しくて、胸がいっぱいになる――
人を好きになるって、こういうことなんだよな――

 誠一は、そう言っている。

 同感だね。
 僕も、人を好きになるとは、そういうことだと思うよ。

「きみに笑ってほしい」
「きみが微笑んでくれると嬉しい」

 突きつめると、それが男性の『恋』なんだ。


 誠一の恋のはじまりは、暮咲さんの笑顔だった。
 暮咲さんと想いが通じ合えたのは、笑顔の力だった。
 そして誠一が見つけた『いま幸せ』は、暮咲さんと一緒に笑い合うことだった。

 笑顔を基準にしているかぎり、男性が『恋』を見誤(みあやま)ることなんてないと思う。

彼女が笑ってくれると嬉しい――
彼女の笑顔は、俺にとって特別だ――

 その想いがあるのなら、それはまちがいなく『恋』だよ。


 世の中、夢や目標をもち、それを『いつか』達成することをもてはやす傾向がある。
 男性に対しては特にそうだよね。夢や目標をもっている男性は立派(りっぱ)で、そうでない男性はおとっているかのように見なされたりもする。

 でも僕は、たいそうな夢や目標がなくたって、誠一のような生き方は立派だし、男としてすばらしいと思うよ。

好きな人に笑ってほしい
好きな人と一緒に笑い合いたい

 その想いを胸に、今日という日をやさしい気持ちで生きていく――
 誠一の『いま幸せ』は、「男の生きざま」として、かっこいいと思うんだ。


<巻末付録>
賢策の『いま幸せ』解説
変えるのは感情
笑っていると機嫌がよくなる理由
『いま』が幸せなら、人生が変わる
いつもずっと上機嫌でいる必要はない
賢策の恋愛解説
恋愛に戦略的不機嫌はいらない
女性の冷たい手を、男性は……
笑顔は言葉以上に想いを伝える
男性が打ちのめされるとき
男性は自然消滅で終わらせようとすることがある
「守る」とは?
→笑顔、恋、いま幸せ  当記事

 参考資料