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笑顔、恋、いま幸せ
何をしていても暮咲さんのことが頭からはなれない――
暮咲さんの笑顔を思いだすたびに、嬉しくて、胸がいっぱいになる――
人を好きになるって、こういうことなんだよな――
暮咲さんの笑顔を思いだすたびに、嬉しくて、胸がいっぱいになる――
人を好きになるって、こういうことなんだよな――
誠一は、そう言っている。
同感だね。
僕も、人を好きになるとは、そういうことだと思うよ。
「きみに笑ってほしい」
「きみが微笑んでくれると嬉しい」
突きつめると、それが男性の『恋』なんだ。
誠一の恋のはじまりは、暮咲さんの笑顔だった。
暮咲さんと想いが通じ合えたのは、笑顔の力だった。
そして誠一が見つけた『いま幸せ』は、暮咲さんと一緒に笑い合うことだった。
笑顔を基準にしているかぎり、男性が『恋』を見誤(みあやま)ることなんてないと思う。
彼女が笑ってくれると嬉しい――
彼女の笑顔は、俺にとって特別だ――
彼女の笑顔は、俺にとって特別だ――
その想いがあるのなら、それはまちがいなく『恋』だよ。
世の中、夢や目標をもち、それを『いつか』達成することをもてはやす傾向がある。
男性に対しては特にそうだよね。夢や目標をもっている男性は立派(りっぱ)で、そうでない男性はおとっているかのように見なされたりもする。
でも僕は、たいそうな夢や目標がなくたって、誠一のような生き方は立派だし、男としてすばらしいと思うよ。
好きな人に笑ってほしい
好きな人と一緒に笑い合いたい
好きな人と一緒に笑い合いたい
その想いを胸に、今日という日をやさしい気持ちで生きていく――
誠一の『いま幸せ』は、「男の生きざま」として、かっこいいと思うんだ。
<巻末付録>
賢策の『いま幸せ』解説
→変えるのは感情
→笑っていると機嫌がよくなる理由
→『いま』が幸せなら、人生が変わる
→いつもずっと上機嫌でいる必要はない
賢策の恋愛解説
→恋愛に戦略的不機嫌はいらない
→女性の冷たい手を、男性は……
→笑顔は言葉以上に想いを伝える
→男性が打ちのめされるとき
→男性は自然消滅で終わらせようとすることがある
→「守る」とは?
→笑顔、恋、いま幸せ 当記事
参考資料